診療紹介「細胞治療」

当院では、細胞治療を取り入れています。
細胞治療は「再生医療」と「免疫療法」の大きく2つに分けられます。

再生医療とは、体内の組織が病気や外傷などでダメージを受けた際に、様々な組織や臓器などに分化する能力を持つ幹細胞を投与し、その組織と機能の回復を促す治療法です。

具体的には、椎間板ヘルニアや背骨の骨折による脊髄損傷、骨折癒合不全、関節炎、腎不全や肝不全などでの効果が期待されています。

免疫療法とは、自身の免疫細胞を培養して投与し、自己の持つ免疫の力を利用したり強めたりすることで、がんの発症や進行を抑える効果を期待する治療法です。

免疫療法には、がんに対する免疫の主体をなすリンパ球を活性させて投与する「活性化リンパ球療法」や、攻撃するがんを記憶させ狙い撃ちする「樹状細胞・活性化リンパ球療法」、リンパ球の中でも特にがん細胞を殺傷する能力の高い細胞を投与する「キラーセル療法」などがあります。

これらの治療法は、もともと自己の体内にある免疫細胞を活性化させて使用するため、副作用が少ないことや延命効果、QOL(生活の質)の向上が認められることなどが特徴です。
また、外科手術や化学療法との併用による高い効果や、それらの治療法の副作用を軽減することが期待できます。